チェルフィッチュ活動20周年 特設WEBサイト

最終審査3日目、オーディションの開始を待つ参加者。

配られた『三月の5日間』テキストを手に、指定された箇所をステージ上で演じる参加者。テキストは、オーディションを踏まえ急遽岡田により書き換えられました。参加者の演技に反応し、鋭く飛ばされる岡田の演出。その迫力は、思わずオーディションであることを忘れてしまうほど。

ステージで演じる参加者と、それを見つめる参加者。岡田からの熱が入った指示が飛ぶ。

4時間に及ぶ最終審査が終了し、出演者が決定しました。
オーディションを終え、確かな手応えに包まれる岡田のコメントと共に、12月のKAAT神奈川芸術劇場での世界初演に向け、新たな『三月の5日間』を共に創造する７名の俳優を発表します。

文責：崎山貴文(プリコグ)

昨年9月の応募書類受付から始まった『三月の５日間』リクリエーションの出演者オーディションが、去る4月6日、終わりました。
チェルフィッチュのこれまでの『三月の５日間』は、5人の男優と2人の女優によって演じられてきました。今回のオーディションでは、5人の女優と2人の男優を選びました。
完全に新しい『三月の５日間』をつくりあげるためのいちばん大きな条件が、これで整いました。力強い7人に関わってもらえることになり、ハッピーです。
オーディションの最後の数日間は、ワークショップ形式で行われました。それを通してわたしの中では、今回の新しい『三月の５日間』がどのように新しいものになるのかということが、かなりはっきり見えてきました。それを形にして、観客のみなさんに早く見ていただきたくてなりません。それはイラク戦争の起きた（もはやひと昔前となった）2003年を舞台上に召喚する『三月の５日間』になるでしょう。時間の質のセクシーな上演になるでしょう。
満足の行くオーディションを行った翌日、アメリカがシリア政権軍の空軍基地をミサイル攻撃したというニュースが流れてきました。

岡田利規