第62回岸田賞の選考とかの日々

  • 山本卓卓氏『その夜と友達』。再読。マル。演劇という道具を自分にとってしっくりくる仕方で用いる、自分の語りたいことを語りたいように語る、ということが演劇を通してできている、と思う。そしてそうして語られているストーリーに、僕はのることができた。この話・このスタイルに付き合っていきたいと、最後まで思えた。一番最後のシーンの会話の書き方はヌルいなと、ちょっとだけだが思った。
    映像演劇作品のことでちょっと大きな懸案が生じたので急遽、今いっしょに映像演劇をつくっている舞台映像デザイナーの山田晋平氏が先生をしている愛知大学まで行く。善通寺を発ち岡山へ。そこから新幹線で豊橋へ。大学の中のスタジオでいろいろと検討。アイデアの変更について話し合い。この日のうちに熊本に帰る予定だったけれど、終わったときそれは不可能な時間になっていたので豊橋に宿泊。
    今のところの考え。神里氏・松村氏・山本氏の三氏がマル。あとの五氏はバツ。でも、三氏同時授賞はよくないと思う。多すぎる。二人までにするべきと思う。ところが、三氏の中での順位は僕にはない。仮に選考会がこの三氏を二氏にしぼるという展開になったら、そこについて自分は強い意向を持てない。そうなったときは、他の選考委員たちの見解の趨勢に任せてしまいたい。。