何度も公言していることだが、2005年に『三月の5日間』の公演DVDを当時プリコグの社長だった小沢康夫に手渡されなかったら、いま私はこのコメントを書いてなかったかもしれないし、こんなにも演劇を観たり書いたり話したりしてることはなかったかもしれない。この意味で、個人史的にも決定的に重要な作品なのだ。そしてもちろんこの「史」は私個人だけのものではない。