二十歳くらいの僕と会話ができるなら、「チェルフィッチュ絶対観といてな」と言いたい。 岡田利規さんの作品は言葉を介しているのに、言葉で掴むことが難しい。だから自分で体感するべきだ。人が揺らぐことも、変化することも最初から知っていたはずの自分が、人がそうなる瞬間を初めて観ているような感覚になる。 定点のカメラで植物を長期間撮影し、それを早送りすると植物が少しずつ変化する様子が見える。知っていたはずなのに知らなかった変化。それに似ているか、違うか。掴めない。観て。