今、「三月の5日間」と聞くと2011年3月のあの日以降しばらくの日々が思い浮かぶようになってしまった。 「遠くの厄災」を視界の隅に感じながら作られた『三月の5日間』で、夜、六本木通りを霞町方向に向かって行くあの風景に、計画停電や省エネで闇に包まれたあの頃の街並みや、今もなお続く期間困難区域の無人の商店街が重なって浮かぶ。 そうした僕らの現在地で、今を走る若い身体が、『三月の5日間』を新たに立ち上げる。心して立会いたい。