How We Make It

六場渋谷さんおもしろい。水面から出てはまた入ってを繰り返すトビウオみたいにナラティブにするっと入ってするっと出てを繰り返す感じ。七場は複雑なので本読みだけではさすがに全貌が見えて来ないが部分部分の〈想像〉のトラックをつくるのはもちろん有意義。全体を見えてくるようにするために次週から立って動いてみてもらおうかなという気持ちに。石倉くんの七場の誰だっけ状態の女に触ろうとしなかった俺は素晴らしいと自画自賛するくだりは爆発が起こった。それにしてもこうやって丁寧にテキスト読んで〈想像〉のトラックづくりにいそしむのおもしろい。中間さんリオンくんの七場でお金の話をするシーンの二人はどういう距離どういう体勢でいたのかというのを話し合いふたりはベッドの中で至近距離でたがいの顔を見ながらそういう話をしたのだろうということになるがそういう状態が成立するには大きな条件がひとつあってそれはふたりがセックスにもう疲れてる飽きてるということでそうでないとそんな至近距離がおとなしく保たれることはない。四場渡邊さんのいったんホテルを出て日中の渋谷の街に行くところ。ショーウィンドウに映る自分たちの姿とか久しぶりに娑婆に出て外を歩くときに舗装道路の硬さの感覚が気になることとかかなりとてもイケてる〈想像〉を作ってくれた。いい〈想像〉とそうでない〈想像〉とを判断する基準をみんな少しずつ掴みつつあるとおもう。そのアイデア自体のおもしろさで判断するのでなくそれが身体に引き起こす作用のおもしろさで判断するということ。二場アズマくんとミッフィーちゃんは石倉くんと朝倉さんは勢いで押してしまってもおもしろくなるシーンだけれどもここでも思いもしない動きを生み出すため〈想像〉ファンダメリズム適用。来週から立つのは確定そしてこの〈想像〉じゃ動けないな的な問題が生じたときはまたテーブルリハーサルに戻ればよい。(10月6日急な坂スタジオ)