How We Make It

立ち稽古すると身体を持てあますというのをネガティブにとらえるのでなくそのことを表現の要素にするとか身体を問題にできる当たり前だが。三場朝倉さんは〈想像〉を空間と関連づける仕方をたぶんあと少しで掴めるまだ今は掴めてない。〈想像〉のトラックとは何かがわかったように思うと言ってたそれはほんとにわかったということに違いない。五場石倉くんリオンくんとまずはせりふなしで長いこと〈想像〉とともに歩くというのをやる。石倉くんはディズニーランド行きたいというリオンくんはツタヤで延滞しててどうしようという〈想像〉。〈想像〉に雑菌がたくさんくっついている状態のおもしろさそうでないときのおもしろくなさを確認しながらそこにせりふのやりとりをリズムやベースラインにメロディラインをぽんと乗っけるみたいな感じで乗っける。演劇はマテリアルと〈想像〉の juxtaposition リアルとフィクションの juxtaposition という要はそういう内容の話をそういう言葉遣いでではなくもっと分かり易くそれを言い表している飴屋さんの演劇は半分半分という言葉を使わせてもらって話す。六場渋谷さん責任感ゆえに流れを自分で強引につくり出すというか流れがあることにしてしまうようなパフォーマンスをするとおもしろくないというかよくわかんないものになっちゃうよねというのを身をもって実感。受動的であることが説得力を生むそしたら予想外の高速でしっとりしたラブホテルの部屋の〈想像〉が渋谷さんの中にビュンってやってきてあまりのことにパニクったらしいすばらしい。(10月12日急な坂スタジオ)

左:渋谷采郁 右:朝倉千恵子