How We Make It

いつもは13時スタートだが僕の都合で今日は15時スタート。KAATアトリエでのリハーサル初日。床にビニテで舞台美術のバミリをつけてもらっている。最初に白井晃さんも参加してくださり顔合わせ。今日は一場と二場。渋谷さんの登場のタイミングを冒頭からに決める。彼女がいるのといないのとで板橋さんのパフォーマンスによって生み出されるものが大きく変わるそういうことが起きるのはもちろん知ってるけどでもやっぱりそういうのはとてもおもしろい。観客との関係のとり方について先週僕も見たしメンバーの中の何人かも見たままごとの公演のそれを参照にしたりしながら話す。あとは自分の身体の背後の空間を取り込むことやどうやって舞台の上の空間を2003年にというか現在とは違う時間にパフォーマンスによってしていくのかについてのごく技術的な話。〈想像〉のボックスのサイズを大きくしていくことをやった。繰り返して板橋さんも僕も脳みそ的に明らかに限界が来たので休憩して休憩後は二場。一場もそうだけど立ちながらでないと問題にできない〈想像〉すなわち新しいたぐいの〈想像〉たとえば舞台にいる別の役者をどのように定義するかということなんかを問題にできるようになりはじめた。要は〈想像〉ってのは空間とか俳優とかその他いろいろの上演に用いられるマテリアルを定義するための手段であり方法であるそのことはもう稽古場のなかでは共有されてる。(10月16日KAATアトリエ)

渋谷采郁