How We Make It
ところでこれは断じて稽古場日誌ではない。これはHow We Make It である。
僕もそしてみんなも脳の体力が少し付いてきたのでリハーサル時間を今日から一時間延長。二場に集中。前半のリオンくんのパフォーマンスが相手どる空間のスケールがこれは舞台上の空間のことではなく観客側空間のことだがでかくなってきたなと感じられてきたので稽古見るときの僕らの椅子のある位置を全体的に少し後ろに下げた。空間に〈想像〉を受肉させられているときと頭の中の観念にとどまってしまっているときでかっこよさにでさえ歴然とした差があるというのを今日のリオンくんとのリハーサルの中で見てる役者たちにもはっきり体験してもらうことができた。〈想像〉と役者の関係は役者はオフェンスではないそれだとつまらないオフェンスは〈想像〉で役者はそのオフェンスに翻弄されるディフェンスであってほしい。でもこの〈ディフェンス感〉という言葉は僕にとっても新しい言葉だいい言葉を見つけられて嬉しい。後半は朝倉さんと石倉くんが中心。ふたりともまだちょっとご飯に較べておかずの量が少なくて気持ちさみしいなみたいな感じがするのでもっと〈想像〉の量がこんなに食べきれないよというくらい品数を増やすというより一品あたりのボリュームとしてほしい。(10月30日KAATアトリエ)

朝倉千恵子