チェルフィッチュ再入門
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人はいかに幽霊になるのか『部屋に流れる時間の旅』のこと(3)
帆香の問い方とは異なる問い方を、一樹とありさは立てる。二人はこの劇の中での出会いのところから、ささいな、しかしお互いが答えうる問いを発する。
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緊急レポート『三月の5日間』リクリエーション版
日常会話や伝統芸能の伝承場面、介護などで、人と人とが空間や時間をどうとらえ、どのように相互に思考するかを、発語とジェスチャーの微細な構造から探り、研究する細馬宏通(人間行動学者)。過去のチェルフィッチュ作品の映像を通して、「身体」と「発話」を微に入り細に入り分析した、新しいチェルフィッチュ論。
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人はいかに幽霊になるのか『部屋に流れる時間の旅』のこと(2)
帆香は、しばしば問いの形で一樹に語りかける。しかし、その問いは一樹に開かれているわけではない。
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人はいかに幽霊になるのか『部屋に流れる時間の旅』のこと(1)
『部屋に流れる時間の旅』の冒頭は、観客に対する奇妙な指示で始まる。一人の女優がマイクの前に立ち、こんな風に言う。
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話法の劇、もしくは近接話法としての『三月の5日間』(その2)
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話法の劇、もしくは近接話法としての『三月の5日間』(その1)
これから何ヶ月かの間、チェルフィッチュのことについて、時間をかけて考えていこうと思う。チェルフィッチュのことが気になりだしたのは、確か2005年7月、雑誌ユリイカで岡田利規の「演劇/演技の、ズレている/ズレてない、について」を読んだときだった。その時点でわたしはチェルフィッチュの劇を一度も観たことがなかったけれど、そこに書かれているしぐさの話は、わたしが日頃研究している日常生活のなかの身体動作に通じていると感じた。
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